新サッカースタジアムにセンサリールームを! JDSFAも協力しています

発達障がいを持つ子どもたちの特性に合わせた独自のサッカープログラムさっかぁりょういくを提供している日本発達支援サッカー協会代表理事の杉岡英明です。

 

みなさん、「センサリールーム」をご存知でしょうか? センサリールームとは聴覚や視覚など、感覚過敏のある人のために作られた部屋のことです。特にサッカースタジアムは大歓声や打楽器を使った音による応援が雰囲気を盛り上げますが、その音圧や雰囲気に耐えられず、サッカーが好きで見に行きたいけど怖くて行けない子もいるのです。

 

2012年のロンドンパラリンピック以降、イングランドのプレミアリーグではアーセナルやチェルシー、ワトフォード等のスタジアムにセンサリールームが作られ、いずれほとんどのスタジアムに導入される予定のようです。

 

【プレミアリーグのセンサリールームの実際映像はこちら】

https://youtu.be/YMHfUj20JU0

(提供:橋口亜希子個人事務所)

橋口亜希子氏は発達障がいを手がかりとしたユニバーサルデザインコンサルタント。講演会、研修会、カウンセリング等各方面で活躍中。新国立競技場をはじめ広島の新サッカースタジアムのユニバーサルデザインにも関わっています。https://hashiguchi-akiko.com/

 

日本でも2019年に川崎市等々力陸上競技場に日本初の試みとしてセンサリールームが導入(仮設)されました。川崎市が主催、共催に川崎市自閉症協会、企画・運営には富士通、ANAJTB、そして川崎フロンターレやJリーグが関わった素晴らしいプロジェクトでした。参加した保護者からも「これまでは家族で行くのは諦めることが多かったスポーツ観戦だったが、今回のイベントをきっかけに新しい世界が広がった。」「一生忘れることのできない思い出となった。」という感想が寄せられたそうです。

 

2024年広島に悲願のサッカースタジアムがスタジアムパークプロジェクトとして竣工されます。その準備として、サンフレッチェ広島や広島市の行政の方々が欧州のスタジアムを視察され、イングランドのセンサリールームに感銘を受けたそうです。

 

当協会も微力ながらサンフレッチェ広島の森崎浩司アンバサダーや市会議員の先生方にセンサリールームの意義を説き、彼らの後押しも大きなサポートとなり広島市のスタジアム基本計画に盛り込まれ、いよいよ実現が現実化してきました。

https://www.city.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/112400.pdf

 

「センサリールームって何?」という疑問から、聴覚過敏や発達障害についての認知や理解が一般の方々へ広がってほしいし、そういう取り組みが行われる広島の新サッカースタジアムのことを広島県人が誇れるようになってほしい。もちろん、観戦する子供たちがサンフレッチェ広島の大ファンになってほしいと思います。

https://www.sanfrecce.co.jp/stadiumpark/

 

そして実際に「サッカーをやりたい!」につながり、さっかぁりょういくのアカデミーで笑顔でボールを蹴っている姿を早く見たいと願っています。

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