コロナ禍がこんなに長引くとは思ってもいませんでしたが、相変わらず、なんでもかんでも人を集めることは悪いことだとする風潮が続いています。セミナー講師はセミナーをしてなんぼ。人を集めては行き得ないなら、もうオンラインしかないわけすが、ここに新たな問題が発生します。
その問題とは、オンラインによって地理的制約がなくなれば、どの認定講師のセミナーでも受講できるようになることです。
これまでは、会場に足を運ぶ必要があるため、住んでいる土地に近い認定講師のセミナーを受講するしかなかったわけですが、今はそうではないのです。
たとえば、広島在住の方が北海道に住む認定講師のセミナーを受講することができるわけですね。
誰でも選べる。
では、そんな新しい環境の中で、受講希望者に選んでもらうためにはどうすればいいでしょうか? つまり、どう差別化すればいいでしょうか?
その答えは、自分ならではの講座に育てる、ということです。具体的には、自分ならではの体験談をたくさん盛り込むということが、とても大切なのです。
皆さんが認定講師になられた時、講師のしゃべりの「例」が入ったスライド資料を差し上げましたが、もしあれをそのまま記憶され、それで講座をされたとしたら、それはとても退屈なものになってしまうでしょう。その理由は、皆さんの人間味が感じられないからです。
これから少しずつでもいいですから、講座のトピックを見直しながら、ここで使える体験談はないだろうか、人から聞いた話はないだろうか、本で読んだフレーズはないだろうか、このようにして、体験談を中心に、「余談」をたくさん盛り込む工夫を積み重ねていってください。
それを重ねていくうちに、徐々に講座があなたならではのものになっていきます。個性、人間味があふれ出るようになります。
そうなると、「この講座は〇〇さんから聴きたい!」と思ってもらえるようになります。ベーシックを受講された方が、引き続きアドバンスを同じあなたから受講したい、と思ってもらえるようになります。あなたのことを別の方に紹介してもらえるようになります。「〇〇さんの講座、とてもいいよ。楽しいし。」
それでは引き続き自己研鑽に励んでください!