発達障がいを持つ子どもたちの特性に合わせた独自のサッカープログラムさっかぁりょういくを提供する一般社団法人日本発達支援サッカー協会(JDSFA)代表理事の杉岡英明です。
先日こんなことがありました。
ある施設の絨毯張りの廊下で、またたどたどしく、でも満面の笑顔で走っていた2歳くらいの子供とそのお母さん。僕も自然と笑顔になって眺めていると、その子が前のめりにこけてしまいました。
「あっ!大丈夫かな…」とみていると、泣くこともなく元気に笑顔で立ち上がった我が子に、お母さんはこう声をかけたんです。
「コケちゃったね。でも走り方がカッコよくなったよ!」
その言葉を聞くか聞かないかの間にその子はまた笑顔で走り出しました。
この場面を見て僕はハッとしました。
こんなふうに肯定されて育つと、きっと失敗を恐れない、チャレンジできる子に育っていくんじゃないだろうか?
もしも「走っちゃダメ!ほらコケたでしょう!」「だから言ったでしょう、言うこと聞かないからよ!」と言われていたらどうでしょう?
もちろん、もう少し大きくなって「廊下は歩きなさい」と教える時があってもいいと思います。しかし、子どもが初めてチャレンジするような時は、まずは認めて褒めてあげること、肯定してあげること、それがその子の意欲を引き出すことになるのです。
先日引退を表明した元サッカースペイン代表のフェルナンド・トーレスは「日本の若手選手の問題はリスクを負おうとしないことだ。」と語っています。チャレンジしなければ失敗はしませんが成功や発見はないのです。彼の言葉は日本の育児や教育にもつながっています。
日本の育児や教育はまだまだ叱って育てる事が多いですね。そういう育て方は、叱られないようにリスクを負わずチャレンジしない人を増やすのではないか?僕にはそう思えてなりません。
日本発達支援サッカー協会は、子どもたちがコーチに認められ、褒められ、自信がついて、いろいろなことにチャレンジできるようになって欲しいと考えています。そのために提供しているさっかぁりょういくのプログラムはサッカーを通じて保育や教育の面でも大切なことを伝えます。保護者の方や子どもたちの成長に関わる全ての人に褒めて認める関わり方を伝えたいのです。
明日から使える子どもたちへの実践的アプローチをお伝えするさっかぁりょういく初級認定講座は、さっかぁりょういくの現場から学んだ「褒める」ノウハウをお伝えする画期的なセミナーです。普段叱られてばかりで自信が持てないことの多い発達障がいを持つ子どもたちへどう対応したらいいのか、どうしたら子どもたちが笑顔で自信が持てるようになるのか、具体的に伝えていきます。是非皆さんも学ぶことにチャレンジして、いろんな発見をしてください。
次回開催は9月21日、22日です。詳細とお申込は次のボタンをクリックしてください。
たくさんのご参加お待ちしております!