発達障がいを持つ子供たちの特性に合わせた独自のサッカープログラムさっかありょういくを提供する日本発達支援サッカー協会代表理事の杉岡英明です。

 

2024年、天皇誕生日である2月23日、エディオンピースウイング広島にてサンフレッチェ広島が他チームに先駆けてJリーグ開幕戦を戦いました。新スタジアムでの初の公式戦の結果は初勝利。歴史的な1日でした。前回お伝えしたように、設計段階から関わっている常設では日本初となるセンサリールームも歴史的な一歩を踏み出しました。

 

今日の試合には当協会のSKCアカデミー生が招待されました。未就学時代からさっかありょういくを続け、今ではサッカーが大好きになり中高生になった6名とその保護者です。

 

かつてはじっとしていられない、人との距離がわからない、暴言を吐く、もちろん聴覚に過敏があってスタジアムに来てもすぐ帰っていた子どもたちです。今回はセンサリールームで初めて1試合集中して見ることができました。

 

途中しんどくなってもクールダウンスペースに自ら入って、落ち着いたらまた観戦する子、サッカーが好きすぎてより近くで見たいので思い切って外に出て見るチャレンジをする子、靴を脱いでリラックスしてじっと観戦する子など、観戦スタイルに柔軟性があるところが素晴らしかったです。いつも一緒にサッカーをプレーしている仲間が一緒なので安心していられたようです。まさにサッカーの力とセンサリールームのおかげです。

 

試合終了後にはサンチェくんとフレッチェちゃんのサプライズ訪問に大盛り上がり。そしてサンフレ選手が気づいてくれて、センサリールームに向けて手を振ってくれたときは大感動でした。センサリールームを訪れた子どもたちにとって忘れられない体験になったことでしょう。

 

これがサッカーが文化になる第一歩だと思います。こんな素晴らしいスタジアムとセンサリールームを作ったいただいた全ての方々と、勝利を届けてくれたサンフレッチェ広島の選手に感謝します。

 

広島はかつては「おしい!広島県」と自虐していましたが、いよいよこれから広島の本領が発揮されます!

 

 

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