発達障がいを持つ子供たちにその特性に合わせたサッカープログラムさっかぁりょういくを提供する一般社団法人日本発達支援サッカー協会(JDSFA)代表理事の杉岡英明です。
2019年6月1日(土)9:30~13:30、広島市安佐南区の広島修道大学体育館において第1回ジーニアスカップを主催し、広島県内から参加した発達障がいを持つ児童・生徒の4チームが明るく楽しく交流試合を行いました。
開会式の後、広島修道大学学長代理 学長室長 人文学部 菅尾尚代教授によるキックインセレモニーが行われ、各チーム総当り6試合の熱戦が繰り広げられました。
この大会の特徴は、発達障がいを持つ子供たちの特性に合わせた様々な配慮や調整を取り入れた点です。各チームの控えエリアをホワイトボードで仕切ったり、保護者・見学者のエリアを限定したり、安心できるスペース作りに配慮しました。見通しを立てやすくするためスケジュール表を貼ったり、多くの視覚支援の要素を取り入れました。そのことで選手たちは落ち着いて監督の指示を聞き、プレーに集中できたようです。
当協会は褒めること、成功体験を重ねて自己肯定感を育てることを大切にしています。表彰に関しても、ひとりひとり1チーム1チームにいいところがあり、そこを褒め称えたいという考えから、咲いた賞(優勝)、あったかチーム賞、ニコニコいっぱい賞、パワフル元気賞と、全てのチームに賞を贈りました。加えてベストチーム賞として、チームワークよく、仲間と助け合い、ルールを守って最高のフェアプレー精神を発揮したチームにジーニアスカップを贈りました。ゴールを目指し、一生懸命にプレーする中で、ぶつかった相手をやさしくねぎらう言葉が聞こえたり、手を貸して仲間も相手も助ける行為などに審判からたくさんグリーンカードが出されました。
日常的にサッカーを楽しむ機会自体が少ない子どもたちです。このような晴れ舞台で真剣にプレーし、みんなから賞賛の拍手をもらう体験をもっともっと提供していきたいと思います。
第1回ということで、いろいろ不備な点もあったかと思いますが、ご了承ください。
今後も日本発達支援サッカー協会ではさっかぁりょういくの普及により、子どもたちの心の芯を育て、さらに輝かせることで「サッカーで障がいを個性に!」を目指して邁進してまいります。
最後に今大会にご支援ご協力いただきました全ての方々に感謝致します。ありがとうございました。