発達障がいを持つ子どもたちの特性に合わせた独自のサッカープログラムさっかぁりょういくを提供している日本発達支援サッカー協会代表理事杉岡英明です。

 

20228192021日、「平和祈念U-12デンタルサッカーフェスタ2022」がコロナ禍で3年ぶりに開催され、実行副委員長として参加しました。この大会は広島から平和を発信する小学生のサッカー大会として始まりましたが、私は2012年から広島県歯科医師会の実行委員長として関わり、この年には東日本大震災復興支援を加えて福島からのチームを招待しています。

 

 

参加者は、中国地方だけでなく、長崎、福島も加えて計16チーム。初日は平和記念資料館で平和学習を行い、続く2日間でサッカー大会を行いました。

 

 

福島チームと長崎チームの交流会には、元サンフレッチェ広島総監督の今西和男氏をお迎えして、「原爆とサッカーそして平和」について子どもたちに語っていただきました。

 

今西和男氏は4歳の時に広島市中心部で被曝。放射能に絡んだいじめや大変なご苦労を乗り越えて日本代表にまでなられました。マツダやサンフレッチェ広島時代には現サッカー日本代表の森保監督をはじめ、多くの選手を発掘、育成され、その選手の多くがJリーグの監督や指導者になっています。

 

「サッカー選手である前に、良き社会人であれ」という信念を持ち、伝え続けられた、日本初のGMです。

 

福島、長崎両県の子どもたちは、今西氏の「被曝した私はサッカーをすることで助けられた。仲間ができた。みんなもサッカーで良き仲間をつくってください。」という語り掛けに真剣な眼差しで聞き入っていました。

 

 

不穏な世界情勢の今日、サッカーができる日常は決して当たり前のことではなく、平和だからこそサッカーができる、ということを実感できたのではないでしょうか。

 

日本発達支援サッカー協会が提供しているさっかぁりょういくは、サッカーで「障がいを個性に!」を目指していますが、そのことで社会がより寛容になり、多様性を受容することで、究極的には、世の中が平和になることを願うと共に、平和をつくることにも貢献していきたいと思っています。

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